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こんにちは。
先日行われた卒論中間報告会にて、卒業制作の途中経過を報告しました。

現在、私たちは、平野・麻生の共同で卒業制作に取り組んでいます。
内容は「デジタル漢字学習教材の制作」です。
日本語学習者にとって一つの壁となる「漢字学習」に着目し、「見てわかる・読める」を到達目標とした教材を制作しています。
今学期は、デジタルでの制作に取りかかる前に、紙媒体の教材を完成させる段階です。

ここでは、教材の構成、制作において意識した点、今後の教材制作、についてご紹介します。


《教材の構成》
教材名は「かんじのがっこう」です。
学校、買い物、家族、旅行、駅、病院の6つの場面を設定しました。
各課では、連想マップ、漢字解説ページ、練習問題(5つの設問)を使って学習することができます。

【卒論中間報告会】デジタル漢字教材制作(共同制作)_b0420444_16291924.jpg
(表紙)
【卒論中間報告会】デジタル漢字教材制作(共同制作)_b0420444_16322265.jpg
(連想マップ、漢字解説ページ)
【卒論中間報告会】デジタル漢字教材制作(共同制作)_b0420444_16325780.jpg
(練習問題1・2)

《制作において意識した点》
・事前に調査したテスト結果をもとに、間違いのパターンに合った問題形式を用意しました。
・できるだけ情報量を少なくしています。
・派生単語、例文に使用する漢字も易しいものを提示しています。
(対象をJLPT日本語能力試験N4~N5にあたる学習者とする)


《今後の教材制作にあたって》
来学期からは、それぞれの留学先で各自調査・制作に取り組む予定です。また、紙媒体が完成次第、デジタルでの制作に取りかかります。

(麻生)私は9月からカナダに留学します。現地での日本語授業の聴講や、授業を受けている生徒へのアンケート調査などを通して、紙媒体の教材では取り入れなかった新しいアイデアをデジタル教材に落とし込んでいきます!漢字を見慣れていないため、漢字を漢字として見ることが難しい英語圏の人々にも寄り添った教材が出来上がるよう、制作に取り組んでいくので、完成を楽しみにしていてください~!

(平野)私は来学期から、オーストラリアにて現地の高校の日本語の授業に参加予定です。台湾留学では漢字圏の学生たちとの交流を通して、彼らがどのように日本語に興味を持ち、学んでいるか、知ることができました。オーストラリアは英語圏なので、台湾にいた頃とはちがう発見があるのではないかと、楽しみにしています。制作中の教材は、現地の授業で取り入れるなど、積極的に使いながらより良いものにしていきたいです。



共著:麻生

# by emiu--nihongo | 2024-07-29 16:34 | 平野 友梨 | Comments(0)


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こんにちは、日本語研究室4年の有村です。
卒業論文の中間報告をしたいと思います175.png

私は、西村と藪本と3人で算数教科の日本語デジタル教材の共同制作を行っています。

西村さんの投稿では、進捗状況と制作手順、今後の活動についてでしたが、私の投稿では教材について少し詳しく説明いたします。

各課の構成を紹介します。
<第0課>-ひらがな
<第1課>-数字・数の概念・読み方など 
<第2課>-いろいろな形
<第3課>-足し算 
<第4課>-引き算  
<第5課>-時計
<第6課>-単位の変換 
<第7課>-いろいろな言葉

私たちの教材の主な特徴は、外国人児童生徒のニーズに合わせて、1人1人が効果的に学習できるオリジナル教材であること。そして、紙とデジタル両方の特性を活かした教材を作ることによってハイブリット学習が出来ることです。

現在、紙教材の各課の教材づくりに励んでいますが、今後はデジタル教材制作も並行しながら、多くの学習者に寄り添った特別な教材を完成させていきたいです。177.png




# by emiu--nihongo | 2024-07-29 14:56 | Comments(0)

こんにちは、日本語教育研究室の吉田です。


今回は、私の卒業研究についてご紹介します!


先日行われた中間発表までは、

「日本の学校教育における多文化共生の現状と今後~オーストラリアと比較して~」

というテーマの下で研究を進めていました。


この研究の目的は、日本の初等教育における多文化共生の現状と課題を明らかにし、

オーストラリアなどで実施されている先進事例をもとに、共生に向けた具体的な取組方法を提示することです。

しかし、研究の軸となる部分を明確に決めていなかったことから、頭打ちの状態になってしまっていました。


今は、教授からアドバイスをいただき、

先行文献を読み進めながら自分の研究のゴールを設定することに注力しております。

今後も、教授をはじめ周りの方々の力も借りながら、研究を進めていきたいと思います。




# by emiu--nihongo | 2024-07-28 23:18 | 吉田 巴菜 | Comments(0)

こんにちは、日本語教育研究室の籔本です。
先日、卒業論文の中間発表がありました。

私は、私を含めた3人(西村、有村)で小学算数における日本語についてのデジタル教材の共同制作を行っています。

算数というのは外国人児童生徒にとってとても大切な教科です。もちろんほかの社会や理科と言った教科も大切ですが、彼らが自国に帰ったときまたはほかの国に渡ったときも必要になるのは算数の知識です。算数の知識はどこに行っても必要になります。しかし算数を学んでいると日常生活では使わない表現が出てきます。「あわせていくつ?」「くらべると」「のこりは」といった表現は日本語を学んでいる段階ではなかなか理解が難しい表現です。そのために算数の理解が遅れてしまいます。この問題を解決するために、私たちは小学算数における日本語についてのデジタル教材の制作を決めました。

西村の投稿では制作の大まかな流れについてご紹介しましたが、私の投稿では教材の内容を詳しく紹介していきたいと思います。
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_17241768.png

ある項目では助詞によって変わるものの数え方を練習することができます。
イラスト付きでモノの違いによる助詞や数字の言い方の変化を一目でわかりやすくしています。
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13464940.png
 
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13471099.png
 
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13540999.png

時計についての項目もあり、ここでは簡単な時計の読み方についての説明とその練習、また~時間と~時の違いなどについて説明しています。
文字での説明を最小限に抑え、イラストで直観的に理解できるよう意識して制作しています。
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13472391.png
 
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13473558.png
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13475465.png
 
卒業制作 中間報告 外国人児童生徒の日本語デジタル教材の制作_b0420444_13542939.png

私の投稿では小学算数における日本語についての学習教材の制作に至った理由と、教材の中の2つの項目について紹介させていただきました。
西村の投稿では教材制作の流れについて、有村の投稿では教材の中のほかの項目について紹介されています!
興味があればぜひそちらもご覧ください♪

# by emiu--nihongo | 2024-07-28 21:07 | 籔本 愛理 | Comments(0)


こんにちは、日本語研究室4年の西村です。
先日、卒業論文の中間発表会がありました。

これを機に、卒業制作の内容を紹介したいと思います!
私は、私を含めて3人で算数教科の日本語デジタル教材の共同制作を行っています。


この共同制作では、3つ、制作物があります。
①紙媒体の教材
②デジタル教材
③デジタル教材のマニュアル

制作手順は①→②→③の順に行い、デジタル教材を作る基盤となる教材を、紙媒体で制作します。
デジタル教材が、ディバイスとネット環境があれば、ひとりで学習できる教材なのに対して、紙媒体の教材は、ディバイスやネット環境がない場合に使用することを想定しています。



各制作物の制作手順は以下の通りです。
①紙の教材
(1)教材の対象・目的を考える
(2)各課の内容構成を考える
(3)担当の課を決めて、各自教材制作に取り組む
(4)全課の構成を統一する
(5)フィードバックをもとに修正を繰り返す


②デジタル教材
(1)紙媒体の教材をもとに、目的を考える
(2)各課の内容構成を考える
(3)担当の課を決めて、各自教材制作に取り組む
(4)教材に使用するイラストを作る
(5)フィードバックをもとに修正を繰り返す


③デジタル教材のマニュアル
デジタル教材のスクリーンショットを用いて、各課ごとに設問の意図や操作方法など、解説を書く



現在は、①₋(3)まで終わっている状況です。
そのため今後は、修正を繰り返し、紙媒体の教材を完成させていきます。
また、教材制作を進める中で、まだまだ児童の算数理解に関する知識が不足していると感じたため、それらに関する文献を読み、教材制作の参考にしていきたいと考えています。

今回の私の投稿では、共同卒業制作の進捗状況と制作手順、今後の活動についてお話しました!
他のメンバー(有村琳杏、籔本愛理)の投稿では、さらに詳しく教材について書かれています。ぜひ、チェックしてみてください!





# by emiu--nihongo | 2024-07-28 17:26 | 西村 直 | Comments(0)